今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい量子コンピュータの本【著者】山﨑耕造

読書履歴

【タイトル】今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい量子コンピュータの本
【著者】山﨑耕造
【ハマり度】★★★☆☆
【内容】

量子コンピュータは、
量子力学を使って能力を飛躍的に向上させた次世代のコンピュータ。
従来のコンピュータ(古典コンピュータ)の素子は
「ビット」で扱うのに対して、
量子コンピュータでは
「量子ビット」 により情報を扱う。
本書では、この話題の技術について、
基礎理論から、関連知識、
開発状況、未来展望までを紹介する。

【感想】
仕事の関係上、勉強のために
読んでみました。
最初のうちは戦えたけど
途中から?????
量子力学とかの話になると
ちんぷんかんぷんでした。(^◇^;)
きっと優しく書いてあるんだろうけど
自分の知識不足でわかりませんでした
修行不足です。
って、感じながら読んでいます。
読書って、本当に有益ですよね〜

個人的に勉強になったポイントを
まとめておきます!

単位:キュビット[qubit]
1量子ビット:0と1を重ね合わせ

同時に扱える情報:2のn乗分扱える
(例)
1量子ビット:2つ
2量子ビット:4つ
3量子ビット:8つ

量子ゲートコンピュータとは?
通常のPCは、ゲート(古典ゲート)型PCです。
これと同じように動く汎用の量子PCのこと。
情報の最小単位が門(ゲート)をくぐると
時間的に変化して出力される
万能型PCを目指している

ユニタリ変換とは
ビット状態を示すベクトルの大きさが常に1であり、
長さを変化させない変換のこと

量子イジング方式コンピュータとは?
磁気性体内部のスピンのイジングモデルを基礎として
熱や磁場でエネルギーを変化させて、
エネルギー最小の状態を求めることができる
用途は限定されている

イジングモデルとは
磁性体の性質を単純化したモデル
上向き・下向きの2つの状態を持つスピンから
構成されたモデル

量子アニーリング方式とは?
焼きなまし法のこと
(高いエネルギー状態→低いエネルギー状態へ持っていくイメージ?)
量子イジング方式の1種
古典回路で模擬するSA方式
量子トンネル効果を利用するQA方式
長所
・組み合わせ最適化
・AIや機械学習
・ノイズに強い
短所
高速化のためのアルゴリズム(計算手順)がない
誤り訂正の方法が存在しない。

量子ニューラルネット方式とは?
光パラメトリック発振のこと
光パルスをレーザ発振器で制御する
光パラメトリック発振は、ブランコ漕ぎの原理
光ポンプに対して、0とπの位相の
2種の光パルスが量子ビットとして生成する

量子誤り訂正とは?
エラー内容
古典的エラー ⇒ ビット反転エラー
量子的エラー ⇒ ビット反転エラーと位相フリップエラー

エラー訂正
古典的 ⇒ 多数決
量子的 ⇒ 誤り訂正符号を加える

※量子PCの特長として
・エラーを測定しようとすると量子状態が変化してしまう
・量子状態をコピーすることができない
 量子力学のノークローニング(非コローン化・量子複製不可能)定理

RSA暗号の仕組みとは?
桁数が大きい合成数の素因数分解を
実用的な時間内に実行することは
困難であることを安全性の根拠とした
公開鍵暗号の一つです。
フェルマーの小定理を利用して暗号化と復号が可能になる

1.受信者が公開鍵と秘密鍵を生成する
1-1.異なる2つの大きな素数「p」「q」を任意にとる
1-2.n=pqとする
1-3.(p-1)(q-1)と互いに素な自然数eを任意にとる
1-4.edを(p-1)(q-1)で割った余りが1となる自然数dを任意にとる

2.送信者がメッセージを暗号化する
2-1.送りたいメッセージを自然数xとする。ただしx<nとする
2-2.xをe乗し、これをnで割った余りをyとする

3.受信者がメッセージを復号する
3-1.yをd乗する
3-2.これをnで割った余りが平文xとなる

※フェルマーの小定理とは
Fermat の小定理とは,
p が素数ならば,任意の整数 n に対して np≡n (mod p) が成り立つ
という定理です。または,
p が素数で,整数 n が p で割り切れないならば, np-1≡1 (mod p) が成り立つ
という形で述べることもあります。(どちらも同じ意味なのは少し考えればわかります。)

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