認知症世界の歩き方【著者】筧裕介

読書履歴
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
価格:2,090円(税込、送料無料) (2023/6/6時点)


【タイトル】認知症世界の歩き方
【著者】筧裕介
【ハマり度】★★★☆☆
【内容】

ここは、認知症世界。
認知症とともに生きる世界では、だれもがいろいろなハプニングを体験することになります。

・乗るとだんだん記憶をなくす「ミステリーバス」
→自分のしたことを忘れてしまうのは、なぜ?

・だれもがタイムスリップしてしまう住宅街「アルキタイヒルズ」
→あてもなく街を歩き回ってしまうのは、なぜ?

・イケメンも美女も、見た目が関係ない社会「顔無し族の村」
→人の顔がわからなくなるのは、なぜ?

・熱湯、ヌルッ、冷水、ビリリ。入浴するたび変わるお湯「七変化温泉」
→大好きだったお風呂を嫌がるのは、なぜ?

・時計の針が一定のリズムでは刻まれない「トキシラズ宮殿」
→コンロの火を消し忘れてしまうのは、なぜ?

・一本道なのになかなか出口にたどり着かない「服ノ袖トンネル」
→同じ服ばかり着たがるのは、なぜ?

・ヒソヒソ話が全部聞こえて疲れてしまう「カクテルバーDANBO」
人の話を集中して聞けないのは、なぜ? etc…

あなたは認知症世界を旅する旅人。
この物語に登場するのは、架空の主人公でも、知らないだれかでもなく、
「少し先の未来のあなた」や「あなたの大切な家族」です。

認知症世界の旅、はじまり、はじまり。

【感想】
球1号の父親が
痴呆症で、自分が単身赴任している間に
かなり、症状が進んでしまった感じです。
自分の子供が誰だかわからなかったり
孫かどうか?がわからなかったりと。
自分の場合は、大阪への単身赴任が
強力な印象があるみたいで、覚えているみたいです。
それで、少しでも痴呆症を理解したくて
読んでみました。
絵が多いし、痴呆症側から見た世界観を
詳細に描かれているので
非常にわかりやすかったですね。
自分にとっては、理解不能な行動も
痴呆症の本人にとっては、
理由があって、行動している。
それが、理解出来ただけでも
良かったかな?
学ぶ事ってだいじだなぁ~
って、読んで感じました。
読書って、本当に有益ですよね〜

個人的に気に入ったポイントを
まとめておきます!

「記憶は、記銘→保持→想起」
記憶に障害があるのは、
このプロセスに障害が発生している。
なるほど、保持だけのイメージだったけど
このようなプロセスがあるですね。
この後に、行動がくるので
行動にトラブルが発生する場合は、
記憶の障害があるでしょうね。

「痴呆症の人は、時間感覚のズレがある」
普通の人が1時間に感じることが
痴呆症の人は、途中のことを忘れているので
短く感じてしまう。
また、体内時計がズレて、
朝晩が逆転した生活になったりしてしまう。
まさに、球1号の父親はこれに当てはまる。
朝方に寝て、昼間寝ている。
痴呆症で、自分の家に戻れないから
外出もしなくなってくるので
なおさら、体内時計のズレが酷くなる。
うーん。困ったなぁ~
理由はわかったけど
どうすれば、いいんだろうか?

「認知症の症状は、1人ひとり違うことを知る」
これは、その通りなんですよね
本で学んだり、
いろんな人に聞いてみたり
して、参考にはなるですけど
全く同じ症状の場合なんて無いですよね。
卓球でも同じなんですけど
卓球を教わっているときに思うのが
一人一人感覚が違うのに
教えるのって難しいよなぁ~と
コーチの人って凄いですよね~
尊敬しちゃいます。

「今の自分ができることを前向きに楽しむ」
なるほど、確かにその通りかもしれない。
出来なくなったことに注目するのではなく
今出来ることを注目して、
まだ、これは出来ると楽しむ。
出来ることが変化したわけじゃないのに
気持ちが大分違うよなぁ~。
卓球もそうですよね~。
色々な技術があって、
他の人のプレイを見ると
あんなの出来て凄いなぁ~って
思ったりするけど、
自分の出来るプレイを工夫して
試合をするのを楽しめばいいのか!?

読書感想ランキング
読書感想ランキング

コメント

タイトルとURLをコピーしました