テクノロジーが予想する未来【著者】伊藤穰一

読書履歴

【タイトル】テクノロジーが予想する未来
【著者】伊藤穰一
【ハマり度】★★★☆☆
【内容】

web3、メタバース、そしてNFT。
最先端テクノロジーは、
私たちの社会、経済、個人の在り方に
どのような変革をもたらすのか?

米国MITにてメディアラボ所長を務め、
デジタルアーキテクト、ベンチャーキャピタリスト、
起業家として活動する伊藤穰一が見通す、
最先端テクノロジーがもたらす驚きの未来。

序章 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる
・Web1.0 、Web2.0、そしてweb3は、どんな革命を起こしたか
・web3のキーワードは「分散」
・世界はディストピア化する?
など

第1章 働き方――仕事は、「組織型」から「プロジェクト型」に変わる
・ビジネスは「映画制作」のようになる
・プロジェクトは「パズルのピース」を組み合わせるものへ
・より手軽に、より強く結びつき、成し遂げる
など

第2章 文化――人々の「情熱」が資産になる
・ブロックチェーンで実現した真贋・所有照明
・「NFTバブル」の次に来るもの
・「かたちのない価値」が表現できるようになる
など

第3章 アイデンティティ――僕たちは、複数の「自己」を使いこなし、生きていく
・人類は、「身体性」から解放される
・ニューロダイバーシティ――「脳神経の多様性」が描く未来
・バーチャル空間の「自分の部屋」でできること
など

第4章 教育――社会は、学歴至上主義から脱却する
・学歴以上に個人の才能を物語るもの
・学びと仕事が一本化する
・学ぶ動機が情熱を生む――web3がもたらす「参加型教育」
など

第5章 民主主義――新たな直接民主制が実現する
・ガバナンスが民主化する
・衆愚政治に陥らないために
・既存の世界は、新しい経済圏を敵視するか
など

第6章 すべてが激変する未来に、日本はどう備えるべきか
・最先端テクノロジーが、日本再生の突破口を開く
・「参入障壁」という巨大ファイヤーウォールを取り払う
・デジタル人材の海外流出を防げ
など


【感想】
近年、テクノロジーの進化によって私たちの生活は大きく変わりつつあります。
その未来を予想する1冊、「テクノロジーが予想する未来」
(著者: 伊藤穰一、ISBN: 978-4-8156-1646-5)が注目されています。
本書では、様々なテクノロジーがもたらす未来像が描かれており、
興味深い内容となっています。

また、テクノロジーの進化に伴い注目を浴びているのがWeb3です。
Web3は、従来のインターネットに比べてさまざまなメリットがありますが、
同時にデメリットも存在します。

まずはWeb3のメリットについてです。
まず第一に、技術によってより安定的かつ効率的な経済・社会の実現が期待されています。
また、国家から独立して自由に行動できるという点も大きなメリットです。
官僚主義のないガバナンスやフェアな経済・社会への進化もWeb3の特徴です。

一方、Web3にはいくつかのデメリットも存在します。
まず、トークンが流通する経済圏が国家にとってリスクとなる可能性があります。
また、環境負荷が高くなるという問題も指摘されています。
さらに、社会の不平等を増大させる可能性や
セキュリティ上の課題もデメリットとして挙げられます。
また、Web3においては自己責任の比重が大きくなるため、注意が必要です。

さらに、ビットコインやイーサリアムといった
仮想通貨についても触れられています。
ビットコインは通貨としての役割を果たしているが、
イーサリアムはコミュニティの存在や
インフラとしての役割も担っていることが特徴です。

日本では、DAO(分散型自治組織)などで
トークンの発行・上場に重い税が課せられることがあります。
この点についても本書では取り上げられています。

さらに、本書では銀行なしの世界「BANKLESS」についても
触れられています。
このコンセプトは、
銀行を介さずに取引や金融サービスを行うというものであり、
注目を浴びています。

また、本書では自分の評価をマネジメントすることについても言及されています。
Web3における取引履歴は透明性が高く、
他社から丸見えとなるため、慎重に行動する必要があります。
不名誉な取引履歴や誤解を招くような取引には注意が必要です。

最後に、豊かな遊びの体験が情熱を生み出すという視点も
本書で提案されています。
何事も遊びとして楽しむことで、
創造性や情熱を養うことができるというのです。

テクノロジーが予想する未来と
Web3のメリット・デメリットについて
本書では詳しく取り上げられています。
テクノロジーの進化がもたらす未来について知りたい方や、
Web3の可能性に興味を持っている方にとって、
この本は必読の一冊と言えるでしょう。

読書って、本当に有益ですよね〜

読書感想ランキング
読書感想ランキング

コメント

タイトルとURLをコピーしました